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zoom RSS 本を読んだ。『日の名残り / カズオ・イシグロ』

<<   作成日時 : 2018/05/17 11:24  

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『私を離さないで』に続き、カズオ・イシグロさんの作品をもう一冊読んでみました。

日の名残り(Remains of the day)
内容は以下の通り。

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

感情を抑えた文章というのは、カズオ・イシグロさんの特徴なのでしょうか?
前回読んだ、『私を離さないで』も感情を抑えた文章でしたが、今回も同様でした。

表面上は淡々と書かれているのに、しかし、登場人物の心の奥底での葛藤や情熱を見事に描写する技はすごいです。
読んでいるうちにどんどんと引き込まれ、あまりの風景描写の美しさにイギリスへ行って、スティーブンスの旅した道をたどってみたくなるほどでした。

超一流の執事、品格のある執事を目指すあまり、自分を押し殺し、自分にとって大事なものを失ってでも執事であり続けた事に誇りをもつ…。

自分と比較するのは恥ずかしい限りですが、ただひたすら出来る会社員になりたくて、自己より仕事優先で働き続けていた、かつての自分を少し思い出しました。

私は、途中で会社を辞めてしまいましたが、あのまま続けていたら今の自分はどうだっただろうな?とふと思うことがあります。

人生は一度きりで、いろいろなパターンを試せるわけではないので分かりませんが、どちらの道を選んだとしても、私自身はきっと後悔はないだろうと思います。

ただ、他人は、結婚もせずに仕事一筋で生きている人間を不幸だ。というでしょうね。

最後の方で出てくる男が、
「人生、楽しまなくっちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。・・・」

といいます。
このセリフが、日本語タイトルが『日の名残り』になった理由かな?と思いました。
まだ、私の人生は夕方にはなっていませんが、いい夕日を眺めることが出来たらいいですね。

とても静かでステキな作品でした。

この作品、1993年に映画化されています。
スティーブンスを演じたのはアンソニー・ホプキンス。
アンソニー・ホプキンスと言えば、羊たちの沈黙、ハンニバルのレクター博士の印象が強いですが、どんな演技をしたのでしょう?

アンソニー・ホプキンスはウェールズ出身だそうで、イギリス人だったのですね。
是非映画を見てみたいものです。



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